2012年11月13日火曜日

つながるラインについて

こんにちは。石垣克子です。つながるライン2012・学び舎の庭をつなぐ特設ブログへようこそ。つながるラインは2006年の個展の中で スタートしました。油彩を描くのがおもな表現手段だった私がなぜ参加型のインスタレーションをはじめたのかというとながくなるので 短く言うと当時のもやもやとしていた状態の自分自身をもっと外へ開くための突破口だったのかもしれません。

ラインづくりのプロセス ラインは写真と紙ひもで制作します。2006年からライン作りの方法は同じです。デジタル画像をA4サイズにプリントアウトします。細長く裁断するシュレッターにA4の縦長にとおし画像をいったんバラバラにします。それらをランダムに選び 紙ひもにのりをつけて巻き付けます。するとカラフルな紙ひもになりますそれをラインと呼んでいます。 のりは シワなしピット(小)、紙ひもは牛乳パックの再生紙。プリンターは顔料インクタイプ。作業でも色がおちず インクで水をはじきます。(防水もかねます)使用する画像は、土 水 空 植物 海 風景 など。いつもそこにありそしていつも同じではないもの。また、ばらばらにしたくないので人がはいってる写真は基本的につかいません。2012年の夏、人は人でも髪の毛の写真を利用した「雲とヘアーライン」(「夢現代∞美術展」浜田市せかいこども美術館)という新作もうまれました。
 
 2007年にはじめてラインだけの個展を カフェユニゾンで行いました。12本の長いラインに365本の短いラインを来場者によって結んでもらうというもでした。ラインはすべて自作でした。自分だけで作ることが大前提でした。当時は、労働と時間についてよくかんがえていました。そこから2008年黄金町バザールへつながりました。その時は自作でつくるライン以外に 来場者のみさんとつくるラインやそれに使う写真をまわりの友人知人にお願いして集めました。それ以来 ライン作りは私だけではなくて大勢のみなさんに広まっていきました。2009年には水都大阪2009にワークショップで参加しました。その時は各人の歩幅の長さのラインをつくっていだき 公園内の木々につないでもらいました。そして2012年 夢現代∞美術展(浜田市世界こども美術館)でつながるワとラインの作品を展示しました。その時は殆ど美術館に居る事ができませんでしたが、沢山の来場者やスタッフの方々によって大小さまざまなラインがつながりました。そのラインとワは展覧会から戻って来て10月にコザの窓(沖縄市)南光フェスタ(沖縄県立南部工業高校)で報告展を開催することができました。そしてそれらのワの今年の終着駅が「art is . . . 」(happp主催)です。この展覧会は 「アジアをつなぐ 境界を生きるおんなたち1984-2012」「Art is My Life」http://www.museums.pref.okinawa.jp/art/topics/detail.jsp?id=909の展覧会にちなんだグループ展で 私と堀園実さんと、丹治莉恵さんの3人展です。お二人はまだ20代の彫刻家です。展覧会会場の間のスペースに展示します。

つながる言葉をよく耳にするようになりました。しかし どういう風につなぐかはさまざまな形があります。がっちりつながるのか その場の瞬間を共有していくのか 一つの土俵に並ぶ事がつながることなのか、つながるためのアクションには必ず人と人の交流の場があり、その時のおのおのの時間の共有もあります。
そんな見えにくい 「つながる」を 一つの形として表す試みが「つながるライン」だとおもいます。



 カフェユニゾン 2007年 新春つながるライン




 黄金町バザール 2008年

つながるライン2008 

黄金町バザール2008年 つながるワッ

0 件のコメント:

コメントを投稿